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オリジナル鐔「里山戦鐔」

金工担当の竹舟です。

新作鐔が完成しました。

里山戦鐔(表)
里山戦鐔(裏)

今回のデザインは、ブログ読者のお一人からデザイン原案をいただいたものです。

茸と筍の鐔を見てみたいとのことでした。

そのご意見を基に作製したものが今回の鐔です。



1.甲冑師鐔のように薄い鐔

薄めの鉄地金に茸と筍を透かした、甲冑師鐔を意識した鐔です。

甲冑師鐔は、本来甲冑を作るのが本業の職人が仕事の合間に作ったものだと言われています。

簡素なデザイン・作りのものが多く、主に室町時代に作られました。

複雑なものが少ないのは、大量の武具を早急に作らなければならいないという事情があったのかもしれません。


この鐔は、3mm厚程度の鉄地金を叩いて鎚目をつけ、耳は打ち返しで4~5mm程度の厚さにしています。

耳の打ち返しは、薄い甲冑師鐔にある工夫で、刀に拵えられている状態の手触りを良くしたりするためにします。

西洋剣術には鐔を相手にぶつける技がありますが、日本刀の鐔に触れるのは基本的に自分だけです。

なるべく尖らせないように、手触りを良くしてあるのが一般的です。

甲冑師鐔は質素なデザインですが、武骨さがあって現代でも剣士に人気があるようです。



2.雑文(読み飛ばしてください)

さて、これより下は読まなくてもよい部分です。

この鐔のデザインですが、賢明な諸氏は当にお気づきかと思いますが、現代日本でいまだに続く聖戦を表したものです。

デザイン原案を考えていただいた方曰く、「今の日本において最も身近な戦い」であるとのことです。

80年頃から勃発したと言われるこの戦は、40年近く経っても終わりは見えず、おそらく今後も沈静化どころか拡大していくでしょう。

里に本拠地を置く筍軍と、山に本拠地を置く茸軍の血みどろの戦は、一説によれば両軍の出資者である巨大企業が戦火に油を注いでいると言われています。

戦の拡大は両軍に多額の支援が集まり、それらは最終的に出資元の巨大企業に吸い込まれているという噂がまことしやかにささやかれています。


主に戦で使われたであろう甲冑師鐔は、日本刀の本当の意味での戦うための道具という側面が強く出ています。

しかし、それであっても小さな透かしを入れ、様々な願いや意気が甲冑師鐔にも込められました。

現代において、鐔(日本刀)を使用した戦闘はありません。

ともすれば、日本刀が戦いというものから遠ざかりがちです。

せめて鐔には、戦うことの意味を問うため、その修業をすることの意味を問うため、「常在戦場」の意気を込めようと思い、この鐔をデザイン・製作しました。


今現在、両軍は政戦に戦略を変更したようです。

因みに筆者は小さい頃は餡子派、強いてチョコレート菓子で言えばクランキー派です。



3.鐔デザイン案随時募集中

「こんな鐔を見てみたい」、「作ってほしい」というご意見は随時募集しております。

買う買わないは置いといて、「とりあえず見てみたい」そんなご意見お待ちしております。


あなたの刀、あなたの武道は戦いを忘れていませんか?

何のために、どんな戦いを選びますか?
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Comment 1

Sun
2019.03.31
16:18

 #

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